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キングジム新社長が語る「文具の枠を超えた挑戦」~テプラからビジュアルコミュニケーションへ~
ファイナンス

キングジム代表取締役社長の木村美代子氏(撮影:宮崎訓幸)

デジタル化が進む現代、文具メーカーは大きな転換期を迎えています。そんな中、2024年9月に創業家以外から初めて社長に就任した木村美代子氏率いるキングジムは、従来の「文具メーカー」という枠組みを超えようとしています。

「テプラ」や「キングファイル」で知られる同社が描くのは、「ビジュアルコミュニケーション企業」としての未来。オフィス用品だけでなく、病院や工場、飲食店などあらゆる"働く現場"に向けた商品開発に力を入れています。

■ 営業と開発の壁を取り払う大胆な組織改革

木村社長が特に注力しているのが組織改革。「デマンドチェーンクリエーション部」という新しい部署を設置し、営業と開発の垣根を取り払いました。「お客様の声を直接商品開発に反映させることで、真に必要な製品を作りたい」と語ります。

また、「エンジニアリングボード」という横断組織を作り技術継承にも取り組んでいます。「異動や退職で失われていた技術知識を全社で共有することが重要だと考えています」と説明します。

■ ライフスタイル分野への積極展開

中期経営計画では「サービス事業」「ライフスタイル分野」「海外事業」の3つを成長ドライバーとして掲げました。特に注目すべきは生活雑貨・家具分野への進出です。

インドネシア工場では新たに木工設備を導入し、ネット通販子会社「ぼん家具」向け製品の生産も開始。「グループ全体でのシナジー創出に向け、各事業会社との連携強化にも力を入れています」(木村氏)

■ 「キングジムらしさ」とは?ブランド価値向上への挑戦

SNSを通じたファンコミュニティ構築やイベント開催など、「キングジムらしさ」(KJM-ness)とも言える独自性のあるブランドイメージ確立に向けた取り組みも加速させています。

"独創的な商品で新たな文化創造"という企業理念のもと、「かっこよくてユニークでチャーミングなブランド像」(木村氏)作りに注力しています。6月末には「文具女子博トーキョー」に出展予定です。

■ グローバル市場攻略へ - ASEAN地域に照準

海外売上比率4%から10%へ引き上げる目標のもと、中国・上海やベトナム・インドネシアなどのASEAN市場開拓にも注力しています。「現地向けカスタマイズこそ成功への鍵」(木村氏)との考えから現地駐在員制度も強化中です。

"社会変化に対応できる独創的なクリエイティブ集団になることが目標です。企画部門だけでなく全従業員が創造性を持って働ける会社を作りたいと考えています。"(木村美代子社長)

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